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第366回
初めて女子の孫誕生
明けましておめでとうございます。本年も法圓寺テレホン法話をよろしくお願い申し上げます。 私事になりますが、昨年の11月に札幌在住の次男夫婦に女の子が生まれました。私にとりましては4人目にして初めての女子の孫になり、喜んでおります。その孫に会うために1月の3連休に夫婦で札幌に行ってまいりました。帰りの飛行機が雪のために3時間くらい遅れましたが、何とか予定通り帰ってくることができました。あなたのお寺は三代で潰れます
その孫の事を思った時に、以前ある先生から言われたことを思い出しました。私は研修会の時に、その先生に「子どもがいうことを聞かなくて困る」という愚痴をこぼしたことがありました。その時に、その先生から「そんなに思い通りになる子どもがいいのか?そんな子どもを育てているとあなたのお寺は三代で潰れますよ」と言われました。これには驚きました。 つまり、親である私の器量が仮に一升枡だとすると、その親の思い通りになる子どもの器量は五合升です。その五合升の器量しかない子どもの思い通りなる子ども、つまり孫はたった一合枡の器量しかないということでしょう。だから思い通りになるような子どもを育てていると、あなたのお寺は三代で潰れますということなのです。親子は同時誕生
その時に先生から「親子は同時誕生ですよ」とも言われました。同時誕生とは同時に生まれるということです。「それは妙なことをいうな」と感じた方もいるかもしれません。しかし、考えてみれば、子どもが生まれることによって初めて親になるのですから、子どもと親は同時に生まれるのです。子どもがゼロ歳なら親もゼロ歳なのです。 子どもはだんだんと親のいうことを聞かなくなります。そういう子どもを親の決めた枠に押し込めていけば、その子の器量は小さくなってしまいます。成長するにつれて親の枠からはみ出そうとする子どもによって、親の方が教えられて、ゼロ歳の親が一年一年時間をかけて本物の親になっていく。だから親子は同時誕生なのです。育児は育「自」
ところが、私たちは普通はそう考えません。私は30歳の時に長男が生まれましたから、子どもがゼロ歳、親は30歳だと考えているのです。そうすると、まだ未熟で何もできない赤ちゃんを、親として一人前の私が育ててあげるんだという発想になるのではないでしょうか?それが「子育て」という言葉に表れていると思うのです。昔は育児といいました。育児は育「自」なのです。子どもを育てることを通して、親も未熟さを教えられて、だんだんと本物の親に育てられていくということです。それが「親子は同時誕生」ということなのです。そういう発想の中で、親の力が強すぎない育児ができるのではないかと教えられたことです。孫と祖父も同時誕生
そういうことでいえば、孫と祖父も同時誕生です。孫が生まれて初めて祖父にならせていただくのです。親が子どもを見る視点より少し離れた所から、親子関係を見守らせてもらいたいと感じています。親の時は気づけなかったことに気づけるかもしれません。祖父としての私もまだ初心者マークですので、これから祖父として一年一年成長させていただきたいと思っています。過去の法話