法圓寺

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第305回

令和3年1月16日

不正利用

年頭挨拶

 明けましておめでとうございます。本年も法圓寺テレホン法話を聞いていただけますよう、お願い申し上げます。

カード会社からの連絡

 さて、昨年12月にカード会社から、私の携帯電話に一通のメッセージがありました。「クレジットカードでこの買い物をしたのは、間違いなくあなたですか?」という内容でした。私には心当たりがありませんでしたので、「違います。私はその買い物をしていません」。と返信すると、今度は文書がカード会社から届きました。それには「あなたのクレジットカードが不正利用されている可能性があるので、記載してある番号に電話をかけてもらいたい」という内容でした。
 私はその文書自体も怪しいのではないかと思い、調べてみたのですが、その電話番号は問題ないようでしたので、そこに電話をかけてみました。すると、以前に問い合わせがあった買い物の他に、いくつか私のカードで買い物がされていましたが、私には心当たりがないものでした。金額にして10万円位、カードが不正に使用されていたのです。私はそのカードを公共料金の支払いにしか使っていなかったので、カード会社の方でその買い物は不正使用だと判断したのかもしれません。何らかの理由でカード番号等が流出して、不正使用されてしまったようです。カード会社のお陰で今回は難を逃れましたが、現代社会の怖さや不気味さを感じました。どこからどうなって、カードの情報が漏洩したのかは現在もわからないままです。

足るを知る

 新型コロナウィルスの感染拡大防止のために、現金を使わないキャッシュレス決済が推奨されています。確かにそれは便利なものですが、一歩間違うと不正利用されてしまうという怖さがあることを、身をもって知らせていただいたような気がします。
 人類は誕生してから一貫して、「豊かさ、便利さ、長寿」を目指して生きてきました。それを目指すことを否定することはできませんが、それはどこまでいってもゴールのないマラソンのようなものです。このコロナ禍にあっては、「足るを知る」ということも大事なことだと改めて気づかせていただきました。皆様も不正利用や詐欺などには、気をつけてください。私のように「自分は大丈夫」と思っている人ほど危ないそうですよ。

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