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法圓寺テレホン法話 第270回(平成30年3月作成)

「大雪のおかげで」

 今年の冬は大雪で苦労された方も多かったのではないかと思います。私も今年は雪で苦労しましたが、その反面、有り難い経験もさせていただきました。今回のテレホン法話はそのことをお伝えさせていただきたいと思います。

京都への出張

 2月の始め、私は京都の本山佛光寺で論文の口頭試問の主査を命ぜられ、本山に飛行機で上山する予定にしていました。ところが今年は大雪ですし、口頭試問の試験官ですので、欠席するわけには行きません。飛行機は諦めて、東京経由の新幹線で日帰りで京都往復することにしました。朝六時前に自坊を自家用車で出発し、燕三条駅の駐車場に車を駐車して、新幹線に乗りました。本山での役目を終え、東京経由の新幹線で燕三条駅に着いたのが、夜の九時半頃でした。普段ならば車で自坊まで20分位で帰ってこれるのですが、駐車場から道路に出ると渋滞していて全く車は動きません。

除雪の援助を受ける

 普通は国道289号線を真っ直ぐ弥彦方面に来るのですが、抜け道をして少しでも早く帰ろうとしました。抜け道も始めは少し動いたのですが、途中から渋滞して全く車が動かなくなってしまいました。どうしたのだろうと車から降りて前の状況を見に行くと、数台前のトラックが雪のために動けなくなって、道路を塞いでいます。私はスコップを持って、30分程トラックの運転手さんと除雪をしましたが、埒があきません。困ったなあと思っていましたら、近くの焼き肉屋の店長の方とアルバイトの方が数名来られて、「自分たちも手伝います」と言ってくれました。そこで、みんなで押したり、除雪をしたりして、ようやくトラックを脱出させることができました。そうやって、やっと私も自坊に帰ってくることができました。時計を見たら午後11時半になっていました。燕三条駅から2時間かけて帰ってきたことになります。

大雪のおかげで

 しかし、そのことを通して私は少し暖かい気持ちになりました。焼き肉屋の方は車が動けなくなっていても、自分たちには直接の影響はないはずです。ところが困っている人を放っておけなかったのでしょう。見ず知らずの私たちを、仕事を中断してスコップを持って助けに来てくれたのです。今は世知辛い世の中で、人のことなんかかまっていられないという方が多いと思っていましたが、普段は気づかないけれど、私たちの生活というのは実は多くの方に支えられているのだということに気づかせていただきました。

 私たちはいつも「自分が、自分が」という世界の中で、ないものを求めてあくせくと心がすり切れるような毎日を送っています。でも、こんな自分でも多くの方に願われ、多くの支えをいただいて、天地の恵みまでも頂戴して生かさせていただいているのです。

「南無阿弥陀仏」は、自分を支えているたくさんのお陰さまに眼を覚ましてくださいという阿弥陀仏の願いの言葉です。そのことに気づいて、お念仏する時に、すり切れそうになっている心が潤ってくるのではないでしょうか?今年の大雪には閉口しましたが、そのお陰で、大事なことに気づかせていただきました。

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